ごあいさつ

来たる少子高齢化社会に対応すべく、平成元年12月に「高齢者保健福祉推進十か年戦略」(ゴールドプラン)が国により策定された頃、前理事長吉田甲三郎は地域福祉への強い思いから、生まれ育った地元に老人ホームを設立したいと考え始めていました。

それからまもなく、小川町は特養が一か所(50床)のみのため、増床の建設予定地を探していることを聞き、特別養護老人ホーム建設のための土地を提供し、法人を立ち上げる事となりました。

当時、平成5年はバブル経済が終焉を迎えていたとはいえ、まだまだバブルの夢を捨てきれずにいた時代でした。養蚕指導員の仕事で定年を過ぎ、65歳を迎える年の平成7年4月に、行政機関並びに多くの関係者の皆様のご指導ご支援を賜り、前理事長吉田甲三郎念願の特別養護老人ホームさくらぎ苑が特養入所50床・短期入所20床と少ないながらも開設となり、さらに、平成20年に特養入所ユニット型30床が増床となりました。

さくらぎ苑は、入所者が自然豊かな環境のなかで、伝統的な日本の行事を始め地域独特の行事を行うと共に、季節の食材を多く取り入れた食事の提供等、心穏やかに安心して生活出来るよう支援し、また、職員も仕事にやりがいと各々の生活に目標を持って働くことが出来る施設で有りたいと日々努力を積み重ねて参りました。

少子高齢社会に突入した今、介護の現場に限らず社会全体で働ける人材が不足し、これから益々深刻となることが予想されます。介護ロボットはどんどん進化し導入も増えていくと考えられますが、職員の確保が大きな課題となっています。職員一人一人が持っている能力を充分発揮出来るように研修の機会を設けて資質向上をはかり、地域福祉で地域に貢献し、社会福祉法人としての役割を果たしたいと思います。

平成29年4月21日前理事長吉田甲三郎が、さくらぎ苑の満開の八重桜に見送られ87歳で永眠致し、同月27日に私が新理事長に就任致しましたが、前理事長の地域福祉への思いを引き継ぎ微力ながら誠心誠意精進してまいりたいと存じます。
 
平成29年7月
理事長 加藤 とし江